採点ソフトは、教育現場において導入が進んでいるツールです。手書きの答案の採点は、教師にとって手間のかかる作業であり、テスト期間になると寝る間を惜しんで採点しなければなりません。また、人間が採点を行うと、どうしてもミスが起きてしまうのもデメリットとされてきました。数字の0と6などは、手書きであると読み間違いしやすいこともあり、採点ミスが起こりやすいものの代表格でもあります。

採点ソフトは、答案をスキャンしてデジタル化した後、ソフトを用いて採点するというシステムです。生徒が書いた文字がそのままデジタル化され、IT技術によって採点されるためミスがなくなります。教師もスキャンをしてデータを取り込むだけで採点できるので、作業時間を大幅に減らすことができます。メリットの多い採点ソフトではありますが、導入するのには初期費用が掛かることがデメリットです。

10万円以上かかるため、予算を捻出できない学校では導入が遅れてしまいます。そして、IT関連に詳しくない高齢の教師が、使いこなせない可能性があることも懸念されます。せっかく導入しても、使えなければ意味がありません。採点ソフトの操作方法は、それぞれのベンダーによって異なるため、導入する際は操作しやすいものを選ぶのが賢明です。

それほど複雑でなければ、慣れれば使いこなせるようになるはずです。サポート体制が整っているベンダーの採点ソフトを利用するのが良いでしょう。